出入国(I94)管理システムの変更

2013年4月30日より、税関・国境取締局(CBP)が、新しい出入国記録自動管理システムを導入します。

新システムが導入されると、CBPは渡航者の出入国情報を電子渡航歴管理システムから事前に自動的に入手できるようになるため、空路・海路からの入国時に、外国人渡航者はI94出入国記録管理カードに記入する必要がなくなります。また、新システムでは、渡航者は、CBPのホームページ(http://www.CBP.gov/I94)にて、自分の出入国記録情報を確認することが出来るようになります。雇用主、学校、もしくは役所などで、自分の米国滞在ステータスを証明する必要のある外国人は、こちらのホームページにて、滞在ステータスや就労ステータスを確認することができます。

新システム導入により、入国審査プロセスの簡素化、国家安全保障の強化、コストの削減などのメリットがあると考えられています。CBPは、新システム導入により、年間1550万ドルのコストが削減される見通しだと発表しています。

陸路など、空路・海路以外での渡航者については、出入国情報が事前に当局側に通達されないため、今後も米国に入国する際に、I94カードを記入する必要があります。

CBPは、4月~5月にかけて、下記の入国地で、出入国記録自動管理システムを段階的に導入する予定です。

①第1週(4/30~) Charlotte Douglas International Airport,Orlando International Airport, Las Vegas Airport,Chicago O’Hare, Miami International Airport, Houston Bush Intercontinental Airport ②第2週(5/7~) New York, Boston, Buffalo, Baltimore, Detroit, Atlanta, Tampa, Puerto Rico, Miami, Chicago, New Orleans, Houstonの主な空港・港 ③第3週(5/14~) Pre-Clearance, San Francisco (Hawaii and Guamを含む), Tucson, El Paso, Seattle, Portland (Alaskaを含む), Los Angeles, San Diego, Laredoの主な空港・港 ④第4週(5/21~) 残りすべての空港および港

自動システムが導入されるまでの間、渡航者は従来通り、入国地にて紙のI94カードを受け取ります。自動システム導入後は、渡航者は、滞在ステータスや雇用証明を確認したい場合、CBP.gov/I94 から必要な記録を入手することが出来るようになります。

新システムでは、入国管理官はパスポートに入国記録スタンプを押しますが、このスタンプでは、入国日、ビザの種類、滞在許可期限が確認できます。また、CBPのホームページ(http://www.CBP.gov/I94)て自分の入国記録情報を確認するようにとの説明書も配られるとのことです。

米国を出国する際の手続きについては、新システム導入後も特に変更はありません。紙のI94カードを受け取って米国に滞在していた渡航者は、米国を出国する際に、航空会社または出国管理官にI94カードを返却します。I94カードを受け取らずに入国した渡航者については、CBPが航空会社または出国管理官から提供されたデータをもとに、出国履歴をシステムに入国することになるそうです。

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