同性婚と移民法②


◆同性婚と移民法②

~同性婚配偶者からの移民ビザ申請の審査開始~

 

DOMAの違憲判決をうけ、米国国家安全保障局は、移民局(USCIS)では同性婚の配偶者からの移民ビザ申請の審査を速やかに開始すると発表しました。移民局はさらに、2011年2月以降に否決された同性婚配偶者からのビザ申請についても再審査申請を受け付けるとのことです。

 

移民局では、同性婚配偶者からの移民ビザ申請は、男女間の結婚ベースの移民ビザ申請と同様に取り扱うとしていますが、細かい審査手続きについてのガイダンスはまだ発表されていません。

 

DOMAやその他の判例により男女間の婚姻関係のみに限られていましたが、米国国家安全保障局では、これまで、婚姻関係が開始された場所で法律上有効である場合に限り婚姻関係を認めるとの立場をとってきました。過去には、婚姻開始時点の州ではなく現在居住している州において婚姻関係が認められる場合には、婚姻関係が成立すると判断されたケースもありましたが、これはごく例外的な状況下でのみ認められると考えられてきました。また、DOMA2章は、他の州で成立した同性婚を婚姻として認めない判断をする権利を各州に認めていますが、この2章は今回の最高裁での違憲判決の影響を受けません。つまり、最高裁の違憲判決後も、他州で成立した同性婚を自分の州で婚姻関係と認めるかどうかはそれぞれの州ごとの判断に任されています。

 

 

同性婚を認める州で結婚し、同性婚を認めない州へ引っ越した場合の婚姻関係の取扱いについては、明確な指針が発表されていないままではありますが、米国メディアの報道によると、同性婚の認められているニューヨーク州で結婚して、同性婚の認められていないフロリダに住んでいる同性の夫婦の移民ビザ申請一件がすでに移民局により認可されたと伝えられています。